胃内視鏡検査とは?
1.事前検査・問診
・検査を安全に行うために、常用薬の確認や薬のアレルギーなどをチェックします。(お薬手帳等内服薬が確認できるものをお持ちください)
・内視鏡検査を事前に予約された方は、可能な限り、検査の1週間前(内服薬のない方は1日前)までに外来を受診してください。
・全身状態の把握や感染症の有無について、血液検査を行う場合があります。
・患者様の状態によっては、心電図検査、レントゲン検査を行う場合もあります。
2.検査の準備
・着替えやすい服装で来院してください。
・鎮静剤の使用を希望される方は、お車での来院は控えてください。
・中断できない内服薬は少量の水分で服用してください。
・心臓病・不整脈・緑内障・眼圧が高い・糖尿病の既往がある方はお申し出ください。
・麻酔薬のアレルギーがある方、麻酔薬で体調が悪くなったことのある方はお申し出ください。
・午前中の胃カメラの場合は、検査前日の夕食は軽くして、午後9時以降の飲食は避けてください(少量の飲水は可)。
・午後の胃カメラの場合は、検査前日の食事は通常通りです。検査当日の朝は軽食を早めに済ませてください。朝食以降の飲食は避けてください(少量の飲水は可)。
・検査の前に麻酔等の処置があるため、検査予約時間の30分前までに来院してください。
3.前処置
・胃の中をきれいにする薬を飲みます。
・経鼻内視鏡では、鼻出血予防と鼻の通りを良くするために鼻腔にスプレーをします。
・局所麻酔薬を鼻腔に注入した後に、細くて柔らかいチューブにゼリー状の麻酔薬を塗り鼻腔に挿入しておきます(検査直前まで)。
・経口内視鏡では、ゼリー状の麻酔薬を喉に溜めて咽頭麻酔をします。検査直前に喉にスプレーの麻酔を追加します。
4.検査
・検査室へ移動し、ベッドに横になっていただき、必要に応じて血圧計と酸素飽和度モニター装着します。
・経口内視鏡で鎮静剤を希望された方は、ベッド上で静脈注射を行います。
(鎮静剤によりウトウトしていることが多いです)
・経鼻内視鏡では検査中に画面を見ながら会話も可能です。(鎮静剤は使用しません)
・検査は5分程度です。内視鏡所見に応じて組織検査やピロリ菌の検査を行うことがあります。
5.検査後
・経鼻内視鏡では、喉への麻酔の影響が少ないため、検査後30分~1時間で飲水・食事が可能です。
・経口内視鏡では、鎮静剤が覚めるまで約1時間院内で休んでいただきます。検査後約1時間で飲水・食事が可能です。当日は運転は避けてください。
・お帰りの前に、診察室で内視鏡結果を医師が説明します。
(組織検査を行った場合は約2週間後に外来で結果説明となります)
検査費用
検査 | 内容 | 費用 |
---|---|---|
上部消化管内視鏡 (胃カメラ)検査 |
付随する診察料・血液検査費用 ・使用薬剤費用などと合わせて |
(3割負担の場合) 7,000~7,500円程度 |
胃カメラ+生検組織検査 | 悪性細胞の有無等を顕微鏡で確認する精密検査)を行った場合 | (3割負担の場合) 12,000~15,000円程度 |
※保険診療で検査にかかる金額が決められているため、どこの医療機関で検査を受けても費用には大きな違いはありません。
方法と特徴
経鼻内視鏡(鼻からの胃カメラ)のメリットとデメリット
メリット
- 麻酔に用いる薬(キシロカイン)が比較的少量であるため、体への負担が比較的少ない。
- 鎮静剤を使用しないので、検査後に仕事をすることも可能。
- カメラの経が細いため、痛み、嘔吐反射を軽減できる。
- 検査中に会話ができる。
- のどの麻酔を行わなくても検査ができる。
デメリット
- 内視鏡の挿入により鼻出血など、鼻粘膜が傷つく恐れがあるので、鼻の疾患のある方は避けた方がよい。
- カメラの管が細く、吸引管が狭いので、食物残渣があると観察が著しく不良になる。
- 鼻腔が狭い場合には挿入ができないこともある。(その場合は経口に切り替えて検査を行います。)
- 鼻の麻酔(前処置)に少し時間(10分程度)がかかる。
経口内視鏡(口からの胃カメラ)のメリットとデメリット
メリット
- 通常のカメラを選択した場合は、カメラの管が太く、ライトも明るいので病変部分をより鮮明に見られる。
- 鎮静剤を使用しなければ、検査後に仕事をすることも可能。
- 口からの細い胃カメラを挿入することも可能で、その場合は嘔吐反射を軽減することができる。
デメリット
- のどの麻酔薬(キシロカイン)が苦い。
- のどの麻酔薬の副作用で気分の悪くなる方が稀にいる。
- 咽頭部を刺激するため、吐き気や苦しさなどの不快感がある。
大腸内視鏡検査とは?
1.事前検査・問診
・検査を安全に行うために、常用薬の確認や薬のアレルギーなどをチェックします。(お薬手帳等内服薬が確認できるものをお持ちください)
・内視鏡検査を事前に予約された方は、検査の1週間前(内服薬のない方は1日前)までに外来を受診してください。
・全身状態の把握や感染症の有無について、血液検査を行う場合があります。
・患者様の状態によっては、心電図検査、レントゲン検査を行う場合もあります。
2.検査の準備
・着替えやすい服装で来院してください。
・運転での来院は控えてください。
・心臓病・不整脈・緑内障・眼圧が高い・糖尿病の既往がある方はお申し出ください。
・麻酔薬のアレルギーがある方、麻酔薬で体調が悪くなったことのある方はお申し出ください。
・夕食は午後7時頃までに、消化の良いものを少なめに摂るようにお願いします。。
・検査当日食事、お茶などの飲み物、たばこ、薬などは禁止※常備薬を服用されている方は、事前に相談しておきましょう。
・下剤による前処置が必要ですので、指定された時間に病院に来院してください。
3.前処置
・大腸を綺麗にする下剤を飲み始めます。
・数回に分けて合計で2リットル程度飲みます。
・何度かトイレに通うと液体のような(水様便)になります。
・排便の状態を確認後、点滴を入れます。
4.検査
・検査台に横になっておなかを楽にします。
・血圧計と酸素飽和度モニター装置を装着します。
・鎮静剤を注射します。
・場合によっては、腸の緊張を和らげる薬を注射します。
・肛門から内視鏡を挿入します。
・検査は数十分で終了します。※検査時間は患者さんごとで多少異なります。
5.検査後
・検査が終わったら、横になって少し休みます。
・身支度を整えたら撮影した画面を見ながら検査の結果を聞きます。
・当日の車の運転はしないでください。
・飲食は1時間後から可能です。
・激しい運動は避けてください。
・お風呂はシャワー程度にしましょう。
・便に血が混じる場合があります。
検査費用
検査 | 内容 | 費用 |
---|---|---|
大腸内視鏡 (大腸カメラ)検査 |
付随する診察料・血液検査費用・使用薬剤費用などと合わせて | (3割負担の場合) 8,000円程度 |
大腸カメラ+生検組織検査 | 粘膜を一部つまんで採取し、悪性細胞の有無等を顕微鏡で確認する精密検査を行った場合 | (3割負担の場合) 15,000~20,000円程度 |
大腸カメラ+大腸ポリープ切除 | 内視鏡の先端 から専用の器具を出してポリープを切除する日帰り手術 | (3割負担の場合) 22,000~33,000円程度 |
※保険診療で検査にかかる金額が決められているため、どこの医療機関で検査を受けても費用には大きな違いはありません。
※現在のところ当院では日帰りポリープ切除は行っておりません。
方法と特徴
- 胃カメラと大腸カメラを同時に行うことも可能です。
- 院内には検査準備室を完備し、大腸検査前に飲む腸管洗浄液の服用を院内で行うことも可能です。(人数制限あり)
- 内視鏡検査の経験豊富な院長が大腸に負担の少ない挿入方法を行い、鎮静剤によりウトウトとリラックスした状態で苦痛のない内視鏡検査に努めます。
- 内視鏡機器は特殊光での観察が可能な最新式装置を完備し質の高い診断を行います。
- 大腸カメラの検査中には、炭酸ガス(空気よりも吸収が早い)発生装置を使用することで腸内ガス貯留による検査後のおなかの張りや痛みを軽減します。
- 院内には検査後回復室を完備し、検査後は鎮静剤が覚めるまでお休みいただき安全に経過観察します。
- 検査後に、内視鏡画像を見ながら院長が検査結果を丁寧に説明します。(組織検査は後日結果説明となります)
HORI INTERNAL MEDECINECLINIC
堀胃腸科医院は、三重県伊勢市にある、内科・外科・消化器内科・胃腸内科専門のクリニックです。特に内視鏡検査は前院長の時代から現在まで約50000例の症例件数を有しております。これからも地域の皆様のかかりつけ医として患者様に親しんでいただき、これまでの専門性を活かし良質な医療を提供できるように心掛け診療を行ってまいります。
医療法人蘭会 堀胃腸科医院
内科・外科・消化器内科・胃腸内科
内視鏡/胃・大腸カメラ検査・各種健康診断・がん検査
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